冬場の防寒に大活躍してくれる、ダウンジャケット。
機能性、ファッション性共に高いものが多く、冬のおしゃれには欠かせないアイテムですよね。
しかし、選べる幅が広いからこそどれにすればいいのかと悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、ダウンジャケットを選ぶときのポイントについて詳しく解説していきます。
これを読めば、自分にぴったりのダウンジャケットを見つけやすくなるはずです。
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詰め物の素材で選ぶ
ダウンジャケットの機能性を考えるとき、まず注目すべきは詰め物の素材です。
素材次第で保温性は大きく異なり、また、値段も変わります。
素材の違いについて知っておけば、自分の予算や求める機能に応じた商品が探しやすくなるはずです。
ここでは、詰め物としてよく使われるダウンとフェザーのふたつを詳しく見ていきます。
ちなみに、ダウンとは水鳥の胸の羽根のことで、陸鳥にはないものです。
鳥の大きさによって差はありますが、1羽の鳥から10~15gくらいしか取れません。
ダウン(羽毛)
ダウンジャケットと呼ばれるものの詰め物は基本的にはダウンです。
先述の通りダウンは水鳥の胸元の毛なのですが、そのほとんどはアヒル(ダック)もしくはガチョウ(グース)の羽毛が使われます。
それぞれどんな特徴があるのでしょうか。
ダックダウン
ダックダウンの一番の特徴は、軸がなくふわふわとしている点です。
これはダックに限らず水鳥の羽毛全般にいえることで、広げるとタンポポの綿毛のような見た目で、「ダウンボール」とも呼ばれます。
ダウンが温かいのは、このダウンボールがその中に空気をため込んでくれるためです。
自分の体温によって温かくなった空気を逃さず内包し、かつ外の冷たい空気を遮断してくれる働きがあるため、保温性が高まるのです。
ダックダウンには主に寒い地域で飼育されている鳥の毛が使われます。
食用として飼われているアヒルや鴨から採取されるのですが、これらの鳥は比較的飼育期間が短いため、ダウンボールが小さい傾向にあります。
そのため、ボリュームを出そうとするとどうしても重くなりやすいのが難点です。
ただ、素材としては手に入りやすい素材のため、手ごろな値段で入手できる点はダックダウンを選ぶメリットといえるでしょう。
グースダウン
ガチョウの羽毛を使うグースダウンは、一般的にダックダウンよりも値段は上がります。
ガチョウはアヒルや鴨よりも飼育期間が長く、ダウンボールの採取に時間がかかるためです。
しかし、ダックよりも身体が大きいためダウンボールも大きく、より保温性に優れた素材となります。
少量で十分な保温性を発揮するため、その仕上がりはとても軽く、基本的には高級品にしか使われません。
ダックにしろ、グースにしろ、一般的に気象条件の厳しいエリアで取れる毛の方が品質が高いといわれます。
それは寒さから身を守るためにより性能の良い羽毛を持っているためです。
良質なダウンが取れる産地として有名なのはハンガリーやポーランド、ドイツなどです。
フェザー
ダウンジャケットの中には、ダウンの他にフェザーを一定量使っているものもあります。
フェザーとは水鳥のお腹のあたりの羽根のことで、軸がありしっかりとしています。
軸のおかげで弾力性があり、また、復元力も高いため形が崩れにくいのが特徴です。
しかし、中に空気を内包できないため保温性は高くありません。
フェザーが使用されているジャケットを選ぶときには、ダウン(羽毛)とフェザー(羽根)の割合をよくチェックしましょう。
ダウンの割合が下がればその分保温性も下がります。
また、生地がしっかりしていないとフェザーの軸が出てきてしまい、着心地が悪くなることもあります。
フィルパワーで選ぶ(羽毛の体積)
ダウンジャケットの保温性は、素材だけでなく「フィルパワー」にも左右されます。
フィルパワーとは、ジャケットに使われる羽毛の体積のことです。
ダウン特有の反発力や復元力に関わる数値で、同じ重さのダウンでもフィルパワーが違えば保温性も異なります。
フィルパワーが高ければ高いほどダウンは大きく膨らみ、中にためられる空気の量が多くなり温かさを確保できるようになるのです。
少量で十分な保温性を発揮できるため軽量化できますが、値段はその分高くなります。
着用する場所や目的によって、最適なフィルパワーを選ぶようにしましょう。
例えば、街中で着るだけであればフィルパワーが600~700くらいのもので十分良質なジャケットといえます。
しかし、より寒い時期や地域で着用するなら、700~800くらいのものを選ぶべきでしょう。
フィルパワーがこの数値であれば高品質なダウンジャケットに分類され、登山にも耐えられます。
もし、雪山に登るのであれば800以上の超高品質なジャケットが推奨されます。
ここまでくると超高級品として扱われ、値段も上がりますが、その機能性は抜群です。
表地の素材で選ぶ
次に注目すべきは表地の素材です。
表地は中の温かな空気を逃さないだけでなく、雨や外気など外部からの冷気を遮断する役割もあり、いわば断熱材です。
その素材が何かによって保温性は大きく変わります。
そのため、ダウンの素材と同じくらい気を付けて選ぶべきといえます。
表地の生地として、最も多く使用されているのは風を通しにくいとされるナイロンです。他には、熱に弱いというナイロンの欠点を補ってくれるポリエステルやレーヨン、ウールなどが混紡されることもあります。
中には、表地にレザーやカシミアなどを使ったダウンジャケットもありますが、これは見た目に重点が置かれているもので、他の素材に比べると保温性は下がります。
生地だけでなく、その厚みも重要な注目ポイントです。
ナイロンの場合、生地は薄ければ薄いほど軽く柔らかく、着心地の良いものになります。
逆に厚手のものだとフィット感が弱く、ゴワゴワとした着心地になってしまいます。
ダウンの特性を最大限に引き出すためにも、軽くて丈夫、かつ保温性の高い表地を選ぶのが重要です。
ステッチの有無で選ぶ
一般的には、ダウンジャケットにはステッチ(縫い目)があります。
それは、中のダウンが一か所に固まってしまうのを防ぐためです。
ステッチが多ければ多いほどダウンの偏りを防ぐことができるのですが、一方で針を通すことで生地に穴が開いてしまうデメリットがあります。
繰り返し着用するうちにこの穴がわずかに広がり、中のダウンやフェザーが飛び出したり、外気を通してしまったりする可能性があるのです。
こういったダウンジャケットの弱点をカバーすべく生まれたのがシームレス(縫い目のない)ダウンです。
針と糸を使うのではなく、表地を圧着してキルティングを作りダウンの偏りを防ぐ技術を使ったダウンで、ノンステッチダウンとも呼ばれます。
縫い目がないためダウンやフェザーの飛び出しが発生しにくく、高い機能性を保ったまま着ることができます。
しかし、生地の圧着に使用するポリウレタンは紫外線などの外部からのダメージに弱く、3年ほどで劣化するといわれています。
圧着が弱くなればダウンの偏りが出てしまうため、機能性や見た目の変化は避けられません。
シームレスを選ぶのであれば、長期使用には向いていないことを念頭に置いて買う必要があるでしょう。
ダウンジャケットを用途で選ぶ
このように、ひとくちにダウンジャケットと言っても実はさまざまな種類があります。
見た目だけでなく機能性も幅広いため、自分がどんなときに着用するのか考えて、選ぶ必要があるといえますね。
ここでは、着用するシーンに応じたぴったりのダウンジャケットについてそれぞれ解説していきます。
タウンユース
街中で使用する場合には、保温性も重要ですが着脱のしやすさも重要です。
交通機関やビルの中は暖房がしっかり効いているため、実はそれほど保温性がなくても快適に過ごせることがあります。
保温性が高いとかえって暖かくなりすぎてしまい、汗をかいてしまうことも。
タウンユースであれば、フィルパワーが600~700くらいのダウンで十分でしょう。
また、室内で脱いだときのことを考えると、軽くて持ち運びしやすいものの方がおすすめです。
タウンユースであれば機能性よりもファッション性を重視して選んでみてもいいかもしれません。
流行を追ってみたり、好きなデザインを探してみたり、自分好みのスタイルを追求してみてくださいね。
ただし、あまり奇抜なデザインは着回しがしづらいため、だんだんと着る回数が減ってしまうこともあります。
長く使うことを考えるなら、ベーシックなデザインの方がおすすめといえます。
アウトドア
アウトドアで使うなら、なによりもまず保温性をチェックしましょう。
目安としては、フィルパワーが700~800、ダックダウンよりもグースダウンを使用したものがアウトドア向きです。
また、フード付きを選べば頭や耳、首を覆ってくれるため、より暖かさが増します。
屋外でのキャンプなど着たまま行動することが多い場面では、着脱のしやすさなどを気にする必要はありません。
反対に、登山の場合は動いている間は荷物の中に入れておくことが多いため、小さく収納できる薄手のダウンジャケットがおすすめです。
ダウンジャケットの着回しやすさで選ぶ
ダウンジャケットは着回しのしやすさも重要なポイントです。
ダウンに限らず、ジャケットはそれだけで存在感がありますから、コーディネートの印象を大きく左右します。
特に、男性と女性でコーディネートのコツは変わるので、それぞれ確認していきましょう。
ダウンジャケットのメンズ向けコーデ
ダウンジャケットはボリュームがあるため、ボトムスは細めのアイテムがおすすめです。
ボトムスまでボリュームのあるものにしてしまうと上から下までぼってりしてしまい、締まりのない印象になってしまいます。
細身のものを選べばバランスが取りやすく、全体的なイメージがシャープになります。
ジャケットの下にはダークカラーのインナーを合わせましょう。白などの明るい色は膨張色のため、全体的に大きく見えがちです。
反対に黒や茶などの収縮色を選べば、引き締まった印象を演出できます。
そして、インナーとボトムスの色は同系色にしましょう。
縦ラインが強調され、コーディネートがスッキリとまとまります。
遊び心を演出するなら、靴や時計などの小物にこだわってみてはいかがでしょうか。
ふとした瞬間に見えるおしゃれが、コーディネートに磨きをかけてくれるでしょう。
ダウンジャケットのレディース向けコーデ
女性の場合、スカートやパンツなどボトムスの選択肢が複数あります。
いずれを選ぶ場合にも、細身でボリュームの控え目なシルエットのものを選ぶようにしましょう。
スカートであればフワフワとしたフレアスカートやアコーディオンスカートよりもペンシルスカートなどのピタッとしたデザインを、パンツであればスキニーなどがおすすめです。
これらのアイテムは丈の長いダウンジャケットとも合わせやすいので、ひとつ持っているとさまざまなコーディネートが楽しめますね。
ジャケットの下には、デコルテの見えるものを選ぶと全体的に軽い印象になります。カジュアルさも抑えられ、女性らしさの演出に役立ちます。
ダウンジャケットが無地の場合は、インナー、ボトムス、靴のいずれかに柄物を合わせるとこなれた印象になります。
ボーダー、花柄、ドット、ストライプなど、自分好みの柄で個性を表現してみてくださいね。
色で選ぶ
最後に、色について詳しく解説していきます。
ダウンジャケットに限らず色はパッと見の印象を大きく左右します。
コーディネートで最も重要ともいえる要素ですので、大切なポイントです。
日常的に着るのであれば、ビビットな色やアクセントカラーは避ける方が無難です。
こういった色は印象に残りやすいため、周りから「またあの服を着ている」と思われかねません。
通勤や通学で使おうと考えているなら、避けるべきといえるでしょう。
また、派手な色に合わせられるアイテムは限定されてしまうため、コーディネートがマンネリ化してしまう恐れもあります。
こういったリスクを避けるには、手持ちの服との着回しを考え、定番基本色から選ぶのがベターでしょう。
定番基本色とは、ベージュ、ネイビー、グレー、ホワイト、ブラック、ブラウンの6色です。
これらの色はどんなファッションにも合わせやすく、失敗の少ない色です。
しかし、ホワイトは汚れが目立ちやすく扱いがデリケートなため、ほかの5色が特におすすめです。
お気に入りのダウンジャケットを手に入れよう!
これまで見てきたように、ダウンジャケットを選ぶときにはさまざまな注目ポイントがあります。
自分なりに優先ポイントを決めて、お気に入りの一着を探してみてくださいね。
探すときには、一度にさまざまな商品をチェックできるオンラインショップがおすすめです。
色や機能などが一目で比較できるので、これぞという一着に出会えるはずです。
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