結婚式のお呼ばれスタイルをアップデートしてくれるショールは、持っておくとさまざまなシーンでとても役に立つアイテムです。
本記事では、結婚式のお呼ばれにショールを羽織るメリットをはじめ、ドレスと合わせるときのポイント、また結婚式で身に付けるショール選びのマナーをご紹介します。
ショールを羽織ることのメリット
ショールは簡単に脱ぎ着ができ、かさばらないため、結婚式のようなフォーマルなシーンでは一つ持っておくと重宝するアイテムです。
羽織るだけで上品な印象に見えるため、格式のあるホテルウェディングなどでも品良くまとめることができます。
昼間の結婚式や披露宴ではショールをまとい、夜の二次会ではドレスだけにするなど、同じドレスの雰囲気を変えられるのもショールのメリットです。
他にも以下のようなメリットがあります。
寒さ対策になる
見た目の問題だけでなく、冬場の防寒対策としてはもちろん、夏場の冷房対策としてもショールは役立ちます。
一般的な結婚式だと30分程度、披露宴は2時間半から3時間程度はかかります。冷房などで肌寒さを感じても、終わるまでは我慢しなければならず、せっかくの結婚式を楽しめないかもしれません。
そんなときショールがあればコンパクトにたためるため、暑いときはバックなどに忍ばせておき、必要なときに取り出して身に付けられます。
ただの防寒対策グッズではなくおしゃれに見える点も、ショールのメリットです。
二の腕・汗ジミをカバー
気になる部分をカバーしたいときにもショールは役立ちます。気になる二の腕はショールを羽織ることで簡単に隠せます。
お腹まわりが気になるなら、ショールを前結びにしてさりげなくカバーするのもおすすめです。
また、ガーデンウェディングなどの場合、天候によっては暑くて汗ばんでしまうこともあるでしょう。
ドレスに汗染みが付いてしまうのは恥ずかしいですが、ショールがあればこうしたトラブルもおしゃれにカバーできるので便利です。
ドレスとショールの合わせ方
結婚式のお呼ばれでドレスとショールを合わせ、よりドレスアップしたスタイルに見せるためには、押さえておきたいポイントがあります。
コーディネートをより引き立てる合わせ方をご紹介します。
色の相性で決める
色の相性はコーディネート全体のバランスにも関わってくるため、とても大切なポイントです。
グレーやベージュ、淡いボルドーなど、優しい色味のドレスには、ネイビーや黒など濃い色合いのショールを合わせると全体が引き締まって見えます。
逆に、ドレスが黒やネイビーなど濃い色味の場合にはグレーやベージュといった明るい色味のショールを合わせると、全体的に華やかな印象をプラスできるでしょう。
ドレスとトーンを変え、同系色のショールでまとめてもおしゃれに着こなせます。
生地感の相性で決める
ドレスの質感に合わせてショールを選ぶのもおすすめです。例えばシフォン地のドレスはふんわりとした印象になりますが、その優しい表情をこわさない透け感のあるレース素材のストールが相性良くまとまります。
ツヤ感のあるシンプルなサテン地のドレスなら、さり気なくラメの入ったレースストールでゴージャスな雰囲気にまとめたり、シフォン素材のストールで甘い雰囲気を演出してみたりするのもよいでしょう。
シフォン地のストールは派手目のカラーでも悪目立ちせず、優しい印象に見えるため、例えば赤と黒など二枚重ねで合わせるのもおすすめです。
周囲とは違った個性的な表情のコーディネートになります。
ショールを使う際に気を付けたいマナー
あくまでサポート的な役割のショールですから、どのようなタイプを選んでもよいのでは?と考える方もいるでしょう。
しかし結婚式で使う以上、最低限のマナーは守らなければいけません。
色・柄の選び方
ショールの色で注意しておきたいのは「黒」と「白」です。
黒は喪をイメージするため、基本的にはおめでたい席で避けるべき色です。
ただ、フォーマルな席で正装とされるセレモニースーツは黒が基本とされていることもあり、全体が真っ黒のコーディネートにならない限り、黒を着用しても問題ありません。
したがって黒のドレスに黒のショールを合わせるのは避け、明るい色をコーディネートするようにしましょう。
また白も、花嫁のウェディングドレスと被るためゲストが身に付けるのはマナー違反とされています。
ショールにも白を用いるのは控えましょう。
シフォン地に同色で施されたレース柄や花柄など、悪目立ちしないものであれば柄が入っていても問題ありません。
しかし、ビビッドな色使いの目立つ柄が入ったものは控えた方が無難です。
素材の選び方
素材選びで注意しておきたいのは、ファー素材です。
天然のファーは生き物の被毛を利用しているため、それが殺生を連想させることからおめでたい席で身に付けるのはマナー違反とされています。
秋冬の結婚式では身に付けたくなる素材ですが、できれば控えるようにしましょう。
厚手のショールなら、ベロア地などが光沢もあってゴージャスに見えるため、重宝します。 コットンやニット地なども避けた方が無難です。
幅広いシーンで使えそうなデザインのものも多く販売されていますが、フォーマルなドレスに合わせると、どうしてもカジュアル感が出てしまうため、ちぐはぐな印象になります。
場にそぐわず恥ずかしい思いをすることになりかねないため、控えるようにしましょう。
装飾は控えめに
細やかなラメ程度なら華やかさも増すため、結婚式というフォーマルなシーンで身に付けても問題ありません。
またショールと同系色のスパンコールが少しちりばめられている程度なら、品のある華やかなショールとして使いやすいでしょう。
ただし、派手なスパンコールで模様が描かれていたり、ビーズなどの飾りがたくさん付いていたりするようなショールは、フォーマルな席には不向きです。
ショールを取り入れてドレスアップを楽しみましょう
結婚式のドレスに合わせるショールは、上品な印象のある色味やデザインのものを選ぶようにしましょう。
ファーなど生き物の殺生を連想させる素材のものは避け、シフォンやレース地など品良くやわらかな雰囲気にまとめられるものを選ぶのがポイントです。
ショールはまとうだけで特別感が演出でき、肌の露出を抑えて上品な印象にまとめる手助けとなります。
特別な日のスタイルをドレスアップさせるために、素敵なショールを選びましょう。