夏が終わり、段々と冷えてくる季節にぴったりな上着がトレンチコートです。そのほか、本格的な冬が終わったものの春まではまだ肌が冷える季節にも着用されている方を見かけます。トレンチコートをおしゃれに着るためには、ベルトの結び方が大切です。トレンチコートの代表的な結び方として4つのパターンをご紹介します。
トレンチコートを着飾るためのベルトの結び方4パターン
トレンチコートは、耐久性や防水性に優れたレインコートの1種です。もとは第一次世界大戦中に誕生した軍服であるため、ベージュやカーキといったイメージが強いとされています。シンプルなデザインなので、時代の流れや流行に振り回されず着られるのは魅力的なポイントだといえるでしょう。
トレンチコートを着飾るうえで大切となるのが、ベルトの結び方です。今回は4つのパターンをそれぞれ解説します。
1.背中で綺麗に整えるかっちりとした結び方
まずは、背中で綺麗に整えるシンプルな結び方をご紹介します。
ベルトをベルトステイに通して背中に持っていきます。このとき、ベルトは裏返しにし、左側の先にバックルがくるようにしましょう。左側のバックルに、右側のベルトを通します。
次に、バックルに通した右側のベルトの余った部分を、左側のベルトステイに通します。すでにベルトが通っていますが、構わず通してください。ベルトステイを通し、まだ余っているベルトを後ろからベルトステイに通します。
バックルの位置やベルトの長さを調節して完成です。ベルトの先をベルトステイに通して後ろ側に隠してしまうことで、すっきりとした印象を与えられます。
2.前にリボンを作るシンプルな結び方
次にご紹介するのは、前にリボンを作るシンプルながらも可愛らしい結び方です。
ベルトをベルトステイに通して先を前に持ってきて、自分から見て右側のベルトが上になるように交差させます。このとき、左側のベルトを短くなるように調節するのがポイントです。次に、上になっている右側のベルトを下から左側のベルトの後ろを通すように巻きつけます。
短くしておいた左側のベルトをリボンの輪になるように2つ折りにします。後ろから通しておいた右側のベルトを輪の上にかぶせてそのままリボン結びをします。
左側のベルトが短くなるように調節しておいたことで、リボンが正面ではなく左寄りで作れるはずです。正面にリボンを作る際に重要となるポイントなので、覚えておきましょう。
3.背中にリボンを作る可愛らしい結び方
続いて、前ではなく背中にリボンを作る結び方についてご紹介します。
まず、ベルトステイに左右の長さが同じくらいになるように調節しながらベルトを通します。ベルトを後ろに持っていき、交差させます。このとき、自分から見て左側のベルトが上になるようにしましょう。
交差させて上になっている左側のベルトを、もっとも内側にあるベルトの後ろに下から通します。続いて、交差させた際に下になっていた右側のベルトを2つ折りにします。この部分は、リボンの片方の輪になります。
後ろにくぐらせていた左側のベルトを、輪の上からかさねてもうひとつ輪を作りリボン結びをします。これで完成です。リボン結びは形が崩れてしまいやすいので、しっかりと結びましょう。
4.尻尾のようにベルトの先を1つ残す結び方
リボンのほかに、尻尾のようにベルトの先を1つ残す可愛らしい結び方をご紹介します。
かっちりとした結び方のときと同様、裏返した状態でベルトをベルトステイに通し、そのままバックルに右側のベルトを通します。バックルに通した右側のベルトを、手で輪になるように抑えながら巻いてあるベルトの下から後ろに向かって通します。
後ろを通して上にきた右側のベルトを、抑えて輪になっていた部分に通します。これで完成です。もし、垂らしたベルトの先が長いと感じる場合は、作っていた輪をそのままにしてもう1周ベルトを下から後ろを通し、上から再び輪に通します。
リボンのような可愛さは好みではないものの、着飾りたい方には大変おすすめな結び方です。すっきりとしており、それでいて尻尾のように垂らした1本のベルトの先が存在感をアピールしています。長さを調節できる点も、嬉しい部分です。
【番外編】慣れてきた方は応用したベルトの結び方に挑戦
今回ご紹介した4つのパターンは、いくつかある結び方のなかでもシンプルな部類に入ります。慣れてきたら、よりしっくりとくる結び方を探してみてもよいでしょう。番外編として応用した結び方を2つご紹介します。
【番外編】1つではなく2つ尻尾を作る結び方
尻尾を1つではなく、2つ作る結び方に挑戦してみましょう。
途中までは、尻尾を1つ作るときと同じです。ベルトを裏返しにしてからベルトステイに通します。そして、ベルトを後ろに持っていきます。このとき、右側のベルトが長くなるようにしましょう。次に、長くなっている右側のベルトが上になるように左側のベルトと交差させます。
交差して上にきている右側のベルトを、腰のベルトに下から通します。続いて、もう一度同じ要領で腰のベルトの後ろを上から下に向かって通します。このとき、手で抑えて輪を作っておきましょう。再び上にきた右側のベルトの先を、作っておいた輪に通します。
右側のベルトの先と左側のベルトの先であるバックル部分を引っ張って形を整えれば、完成です。ベルトの両端が2つの尻尾のように垂れているのが特徴です。
【番外編】ただの尻尾じゃないネクタイ結び
2つ目の番外編として、同じく尻尾を作る結び方の応用をご紹介します。
これまでと同様に、ベルトを裏返しにして右側のベルトが長くなるように後ろに持っていきます。そして、長くなっている右側のベルトが上にくるように交差します。
次に、ネクタイを結ぶように左側のベルトに右側のベルトを巻きつけます。左側のベルトの後ろを通すようにもっていき、続いて交差している部分に輪ができるように右側のベルトをさらに巻きつけます。そして、右側のベルトを結び目の裏を下から通して上に持っていきます。
作っておいた輪に上に通しておいた右側のベルトを通して完成です。バックルの先を引っ張ることで、ネクタイと同様に長さを調節できます。
自分に合ったベルトの結び方をマスターしましょう
トレンチコートは、流行に流されずいつの時代も着用できる定番のアイテムです。夏の終わりの冷えてきた時期や段々と温かくなってくる冬の終わりの時期には欠かせません。本格的に冷えが厳しい真冬の季節にも、工夫次第で着用できます。
トレンチコートを着飾るために大切なのが、ベルトの結び方です。いくつか種類がありますので、自分にあった結び方を見つけてトレンチコートを着こなしましょう。