近年はトレンチコートのデザインも多様化し、「どのトレンチコートを選ぶべきか分からない」という人は少なくありません。現在トレンチコート選びに迷っている人は、「カラー」と「サイズ感」に注目してみましょう。
レディーススーツに合うトレンチコートを選ぶとき、チェックしたいポイントを詳しく紹介します。
選び方1.トレンチコートのカラーを決める
トレンチコートを選ぶとき、まずチェックしたいのがカラーです。色は第一印象を決める重要な要素の一つです。ビジネスシーンや就活、セレモニーで使うトレンチコートなら、「相手からどう見られるか」という視点を忘れてはいけません。
トレンチコートのカラーを決めるとき、抑えておきたいポイントを見ていきましょう。
落ち着いたカラーを選ぶのがおすすめ
スーツに合わせるトレンチコートは、黒、ベージュ、ネイビーといった落ち着きのある定番カラーがおすすめです。トレンチコートのデザインが多様化している昨今、赤やピンクなどの華やかなカラーのトレンチコートがたくさん登場しています。
しかし、華やかすぎるカラーは、スーツにはカジュアルすぎる印象です。きちんとした装いが必要な場では、定番カラーのコートを選ぶのが無難でしょう。
もしもセレモニーやお祝い事で「華やかさが欲しい」という場合は、ホワイトやトーンの明るいベージュがおすすめです。暗すぎずきちんと感もあり、見る人に好印象を与えます。
スーツの色との相性も重要なポイント
トレンチコートを選ぶとき「何色のスーツに合わせるか」も重要なポイントです。
トレンチコートの前を閉めれば、スーツの色はほぼ見えません。しかし、袖口や裾などからちらっとスーツのカラーが見えたとき、アンマッチな色だと野暮ったい印象になります。
トレンチコートの前を開けて着ることもありますから、スーツの色との相性は良く考えましょう。
おすすめの色の組み合わせは、黒+ベージュ、ネイビー+ベージュ、グレー+ネイビーなどです。
反対に、スーツとトレンチコートを同系色でまとめるのは避けた方がよいでしょう。黒+黒、ベージュ+ベージュなどの組み合わせは馴染みすぎて不自然な印象を与えます。
色のトーンを計算すれば同系色でもおしゃれに見せることは可能です。しかし、カラーのバランスを考えるのは意外と難しいものです。よほどおしゃれに自信のある人以外、避けた方が無難でしょう。
選び方2.トレンチコートのサイズ感をチェックする
一口にトレンチコートといっても、「定番のすっきりしたシルエットのもの」「トレンド感の高いオーバーサイズのもの」などさまざまあります。
トレンチコートを選ぶときは、スーツの上に着用しても違和感のないシルエット・着丈を選びましょう。トレンチコートのサイズ感を決めるときのポイントを紹介します。
膝丈のトレンチコートが使いやすい
トレンチコートの着丈は、膝丈くらいのものを選ぶのが無難です。パンツでもスカートでも合わせやすいので、出番が多く長く着られます。
まずスカートと合わせると、コートの下からスカートが「見えるか見えないか」くらいの状態になるはずです。全体的なバランスがよく、きれいな印象になります。
一方、パンツ+トレンチコートの組み合わせは、ハンサムな印象になります。タイトなシルエットのパンツを選ぶと、よりすっきり見えておすすめです。
また、「きちんと感」よりも華やかさやトレンドを重視したい場合は、ショート丈やロング丈のトレンチコートでもよいでしょう。
ただし、ショート丈なら「ジャケットよりは眺めの丈を選ぶ」こと、ロング丈なら「身長とバランスが取れている」ことが大切です。
タイト過ぎ・オーバーサイズ過ぎは避ける
スーツの上にトレンチコートを着用するときは、動きやすさも重要です。とくに肩とアームホールのフィット感は入念にチェックしましょう。ほとんどのトレンチコートは、伸縮性がありません。タイト過ぎるものを選ぶと肩が凝ったり腕が上がらなかったりする恐れがあります。
ただし、「タイト過ぎるものはNG」とはいえ、オーバーサイズ過ぎるトレンチコートはスーツにアンマッチな印象です。大きめのシルエットはトレンド感やかわいらしさがありますが、カジュアル度も高くなります。
きちんとした印象に見せたいときは、襟を抜いたり袖をまくったりせずに済む、体にきちんと沿うトレンチコートを選びましょう。
スーツ+トレンチコートは落ち着いた印象になるものを選ぼう
スーツに合うトレンチコートを選ぶときは、カジュアル過ぎないカラーと程よいフィット感のあるものを選ぶのがおすすめです。スーツ姿にふさわしい清潔感やきちんと感が出て、見る人に好印象を与えます。
めぼしいトレンチコートを探すときは、丈やサイズを良く確認するのはもちろん、着用画像や口コミ等も参考にして選びましょう。
トレンチコートは、スーツと最も相性のよいコートの一つです。「定番だからこそ選ぶのが難しい」などともいわれますが、似合う1枚が見つかれば長く愛用できます。「どれでも同じじゃないの?」などといわずに、こだわりを持って選ぶのがおすすめです。