もともとダウンは極寒の地で作業服として使用されていた素材でした。しかし、今やデザイン・素材などが豊富で、機能性・ファッション性ともに高いダウンコートは、レディースの冬ファッションには欠かせないアイテムとなっています。
そこで今回は、暖かいダウンコートの選び方について解説します。
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暖かいダウンコートを選ぶための5つのポイント
冬のレディースファッションの必須アイテムにもなっているダウンコートですが、毎年機能性・デザイン性が優れたものがたくさん出回っています。
そのなかでも暖かくて上質なコートを選ぶために知っておきたいポイントを5つご紹介します。
ダウンコートの中身をチェック
ダウンコートの中身はダウンとフェザーが入っており、表示タグにも中綿は「ダウン〇〇%、フェザー〇〇％」と書かれているのが一般的です。
軽くて保温性が高いのが特徴のダウンは、水鳥であるグース（ガチョウや雁）またはダック（アヒル）の胸元の羽毛です。
1羽の水鳥から採取できるダウンの量は5～10gしかないため、使用されているダウンの量が多いほどコートの値段が高くなります。
とくに寒冷地に住むヨーロッパやカナダのグースダウンは保温性に優れ、高級ダウンとして人気があります。
一方、フェザーは羽軸がついた羽です。ダウンと比べて弾力性と通気性が高いため、空気をため込むことができず、保温性や柔らかさに劣ります。
しかし、着心地を考えると通気性の良さも大きく関係してくるため、ダウンとフェザーを混ぜて使用されることがほとんどです。
暖かさ重視のダウンコートを選ぶには、ダウンが多く含まれている物を選ぶことが必須ですが、汗をかきやすい人のタウンユースには、ダウンの比率が低めのものを選ぶなど、着る人やシーンを考えて選ぶことが大切です。
日常生活で暖かさをキープしつつ、着心地もいい割合の目安は「ダウン80%・フェザー20％」です。
羽毛の体積「フィルパワー」に注目
フィルパワーとは、ダウンコートの中にどのような質の羽毛を使用しているのかをわかりやすく体積で表したものです。
フィルパワー値が高いほど羽毛自体のふくらみが大きく、暖かく良質なダウンという判断の基準となります。
一般的にはフィルパワーが600以上で良質、700以上が超高品質とされています。
着用しても体感温度にあまり違いを感じられないケースも多いようですが、軽量で暖かいダウンコート選びではおさえておきたい数値です。
表面素材の防風性が高いものを選ぶ
ダウンコートの表面素材も暖かさを左右するポイントになります。
ウールや綿素材のものは風を通しやすく、ナイロンやポリエステルなどは風を通しにくい性質があります。
暖かさを重視するならば、アウトドアダウンにもよく使われているナイロンやポリエステルがおすすめです。ダウン唯一の弱点ともいえる水濡れのリスクを軽減するために防水・撥水加工したものも多く見られます。
ウールや綿は合繊に比べると防風性は劣りますが、着心地がよく、デザイン性にも優れています。
ナイロンやポリエステルのコートは動くたびにカサカサ音がしやすく、静電気も起こりやすいため、日常的なタウンユースにはウールや綿のダウンコートを選ぶ人も多いようです。
コートの構造やサイズをチェック
ダウンコートの暖かさを重視したいときは、コートの構造やサイズ選びも重要です。
フロント部分のファスナーやボタン部分から冷たい風が入りにくいように、ウィンドストッパーとなる生地が縫い付けてるものや、袖口を締められるようになっていると、風の侵入が防げます。
また、ダウンコートを選ぶ際は、アウターだからと大き目サイズを選ぶと、身体とコートの間にすき間ができてしまい、保温性が下がってしまいます。
大きすぎず小さすぎない、インナーと薄手のトップス（シャツや薄手のパーカーなど）を着た状態で身体にフィットするくらいのサイズを選ぶのがおすすめです。
丈はロングがおすすめ
ダウンコートの暖かさは、コートの丈にも左右されます。ロングコートはひざ下まで暖かいので、スポーツ観戦など屋外で長期間過ごすときに適しています。
ロングコートは、縦ラインが強調されるため大人っぽさを演出してくれます。スカートと合わせれば女性らしさも際立ちます。
しかし、おしゃれ度を考えると合わせるアイテムによって丈を変えるべきでしょう。たとえば、デニムやパンツなどと合わせるときは、脚長効果が期待できるショート丈のコートもおすすめです。
ロングのフレアスカートなどと合わせると、ハイウエストになってスッキリ見えるでしょう。
暖かさを重視するなら5つのポイントを意識する
軽くて暖かいダウンコートは冬のレディースファッションにとって必須アイテムです。素材、色、デザインなどさまざまですが、暖かさを重視する場合は「ダウンとフェザーの割合」「フィルパワー」「表面生地」「構造やサイズ」「コート丈」に注意して選ぶのがおすすめです。
今回ご紹介した5つのポイントもぜひ参考になさってくださいね。
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